2017年6月
2018年11月
79歳の男性です。
2016年6月、76歳のときに上腹部不快感で上部消化管内視鏡検査を施行。
著明な萎縮性胃炎を認めたため、胃癌のハイリスクと診断し、毎年上部消化管内視鏡検査を行っています。
2017年6月の検査では体中部後壁に集簇する隆起性病変が出現、胃癌を疑い、生検を行いましたが結果が胃炎の診断であったため、経過観察となりました。
2018年11月に再検査を施行、同部位に壁が集中する変化がでてきたため、再度生検を行いました。
病理診断は腺腫でしたが肉眼的には早期胃癌の診断で、内視鏡的粘膜切除術で治癒しました。
高度な萎縮性胃炎は胃癌の発生リスクが高いので経過観察が重要だと改めて認識させられた症例でした。