37歳の女性です。
1年前からせなかにしこりがありましたが、来院1週間前から急速に増大、痛みも伴ってきました。
皮膚の赤みを伴う鶏卵大(大きさ50mm)の皮下腫瘍があり、超音波検査では典型的な感染性粉瘤で緊急処置が必要と診断し、超音波併用局所麻酔をしました。(術前、超音波検査)
デルマパンチ®(直径4mm)によるくり抜き法を行いました。デルマパンチで切開すると感染した角質が流出(術中(1))、モスキートで嚢腫をつまみ出し(術中(2))、角質と嚢腫を完全切除しました(術中(3)、術直後)。
しばらく静脈性のじわじわとにじみでる出血があり、血餅(かさぶた)ができるため、血餅に細菌感染をおこさないように 3日間、傷の洗浄を要しました(術後1日目〜3日目)。
術後3日目には炎症もなくなり、術後21日目に傷は完全に治癒しています(術後21日目)。
術前
超音波検査
術中1
術中2
術中3
術直後
術後1日目
術後2日目
術後3日目
術後21日目