過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群はストレスを主な原因として腹痛や便通異常を起こす病気です。過敏性腸症候群は「IBS(Irritable Bowel Syndrome)」とも呼ばれます。
大腸に腫瘍などの病気がないにも関わらず、お腹の不調が数ヵ月以上続きます。命に関わる病気ではありませんが、腹痛や便通異常などの症状により日常生活に支障が生じることもあります。
このようなお悩みがある方は一度当院にご相談ください。
- 便秘や下痢が数か月以上続いている。
- 1日に何度も便意をもよおしてしまう。
- 便秘と下痢を繰り返している。
- お腹が張り、ガスが気になっている。
- 体調が悪い日と良い日の差が激しく、病気なのか不明である。
- 過度の緊張やストレスを日常的に感じることがある。
- よく眠れない。寝た気がしない。
- 原因不明の痛み、不快感が続いている。
- 疲れやすく、体が重くてだるい。
- シビれた感覚があり、痺れが改善しない。
おなかの症状
- 腹痛
- 下痢、便秘
- おなかが張る感じ
- おなかがなにか気持ち悪い
- ガス状、おなかがゴロゴロ鳴る
- 残便感
その他の症状
- 精神症状
不眠、不安感、抑うつなど - 全身性症状
頭痛、頭重感、疲れやすい、
めまい感、背部痛、肩こりなど - 消化器症状
嘔気、嘔吐、食欲不振など
特に下記の内容にお心当たりのある方は要注意
- 通勤通学の電車の中や近くにトイレが無い時、緊張・ストレスを感じる場面で症状を強く感じる。
- 症状が出ることで不安・ストレスになり、さらに悪化させてしまう。
該当される方はあすなろクリニックへ是非ご相談ください。
過敏性腸症候群の原因と症状
近年の研究成果により、過敏性腸症候群が発症する原因は何らかのストレスが加わるとストレスホルモンが脳の脳下垂体から放出されることで腸にとっての刺激となり、腸の動きが不調になることであると判明しています。
精神面の不安やストレスが腸を刺激し続け、腸の動きが不規則な状態になる事でより腸が刺激に対して敏感になり、少しの刺激や痛み、動作からより過剰に脳のストレス反応を引き出してしまい、症状が悪化してしまうという悪循環に至ってしまうのです。
過敏性腸症候群は男性では腹痛と共に不快感に伴う下痢型、女性は便秘型が多いと明らかにされています。
過敏性腸症候群(IBS)の場合
*セロトニンとは神経伝達物質の一つとして精神状態などに大きく関わっている物質で、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
セロトニンの90%は腸に存在していますが、過敏性腸症候群の方はストレスを感じた際に腸のセロトニンが分泌されにくくなるということが指摘されています。
過敏性腸症候群になりやすい方とは
過敏性腸症候群は、心が繊細であったり、無意識のうちに気にしすぎてしまうなど感情を自覚しにくい傾向をお持ちの方が発症しやすいということが近年明らかになりました。
感情表現が苦手な方がうまく感情を表現できない代わりに、身体がSOSのサインとして脳下垂体からストレスホルモンを放出し続けることでさらにお腹の痛みとして発症し、お腹の不調が続くことがあります。
自分自身でストレスを自覚できない場合も多く、なんとなく気分が沈みがちの方や身体のだるさや疲れやすさを感じる方、体調不良が長期化している方などは注意が必要です。
過敏性腸症候群の治療について
過敏性腸症候群の治療では、ストレスの軽減と内服療法の2つのアプローチが効果的です。
消化器内科などですでに別の診療科を受診され、治療薬を服用していらっしゃる方も多いですが、過敏性腸症候群の治療は薬だけでなく、実際のストレスとして感じている根本をコントロールすることも必要になってきます。
特に自分に自信がない方や等身大の自分を認めてあげることができないなど、自分自身に厳しい方は治療薬を服用していても根本の解決に至っていないため、症状が改善しにくい傾向があります。
過敏性腸症候群の治療は自分の症状を受け入れ、症状とうまく付き合いながら医師と相談し合い、少しずつ症状を改善していくことが一番の近道です。悩み続ける前に是非一度ご来院ください。
あすなろクリニックでの過敏性腸症候群の診察
過敏性腸症候群の中でも症状や患者様の状態に応じて治療をさせていただき、適切な薬を処方致します。また、根本的な治療として『ストレス』を取り除くことから治療していくこともあります。
あすなろクリニックでは総合診療としての視点を持ちながら丁寧に診察させていただいており、また専門的な内視鏡を用いての検査にも対応しております。
なかなか症状が改善しない、今の治療があっているのかが不明といったお悩みのお持ちの方は是非一度ご来院ください。